かっこいい、スタイリッシュ、イケている、の理論化をしようと考えている。理論化、というと少し大げさな感じもするけれど、よくよく考えてみたいのです。
建築を考え、見て、「かっこいい」と感じることがあったとして、これまではそれがうまく言葉に乗らなかった。別の表現、「スタイリッシュ」だったり「イケている」、「シュッとしていていいねー」「この、ズバっというところがいい」と言ってみても同じで、言葉の世界・意味の世界の人には伝わらなかったりする。
一方で、言語化されていなかった感覚を理論化=言語化すると、再び、言葉の世界で勝負しなければならないことになる。別の言い方をすれば、これまで右脳で感じ取っていた要素が再び左脳化されるのだけど、それを承知で、言語の世界の人に、意味の世界の人にも、「かっこいい」ことの価値を伝えることを目指してみたい。
いま感触としてつかんでいるのは、下記。
「かっこいい」という感覚は、現実の事物に対して、少しだけふわっと浮き立つような感覚、もしくは少しだけ緩んでカームダウン、リラックスするような感覚。意味を書き連ねる新聞や実用書に対する、詩・小説のようなもの。
2010年1月25日月曜日
2010年1月20日水曜日
時間とともにある
先週末、黒磯の【S/N】へ。外壁を塗り直したので、その視察を兼ねて。
メディアは新しいものを取り上げる事に長けているが、
メディアは新しいものを取り上げる事に長けているが、
じっくりと物事に向き合っていくことはできない。
そもそもそのような役割でもなければ、そのような仕組みもない。
モノをつくり出していく僕たちは、
モノをつくり出していく僕たちは、
つくりっぱなしではなく、モノが持つ時間と並行的に付き合っていく立場にある。
メディアでは捉えられない、建築が持つほとんどの魅力は、時間とともに、場所とともにある。
メディアでは捉えられない、建築が持つほとんどの魅力は、時間とともに、場所とともにある。
2010年1月15日金曜日
慶応大学建築論講義#12
慶応大学の「建築論」、今年の最終講義。テーマは「ナチュラル性と感触のデザイン」。リアルに僕が今、興味を持っているテーマについて、事例を交えながら講義。
・毛深い素材感
・あらかじめ計画し尽くさないが、決定していくこと
・日常の観察の解像度を上げること
そして、横断的に領域をまたぐことを恐れないこと。
これは分野や領域だけのことではなくて、場所や国についても、横断していけるといいな。
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・毛深い素材感
・あらかじめ計画し尽くさないが、決定していくこと
・日常の観察の解像度を上げること
そして、横断的に領域をまたぐことを恐れないこと。
これは分野や領域だけのことではなくて、場所や国についても、横断していけるといいな。
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