2007年5月31日木曜日

コンクリートについて

コンクリート打ち放しというのはやっかいなものだ。構造体と仕上げ材が一体成形され「そこにすべてがある」という根本的な状態と、それさえあれば地震台風火事を凌ぐことができるというピューリタン的実用性をして、コンクリート信奉者はよしというのだが、私はどうも好きになれない。特に外壁にそれを用いたとき、断熱性に乏しいことと、外部の劣化はどうにも防ぎようがないように思え、それらの性能を上げようとすると途端に断熱を付加するなり仕上げを加えるなり、表面に透明なコーティング(撥水材と呼ばれるウレタン塗装)やコンクリート打ち放し風の塗装を施すなりされて、うさんくさいものに即座に成り代わってしまう。たとえば撥水材に顔料を混ぜれば、人が触れているのは実は単なるペンキ仕上げである。
これにはもう少し実体験的な原風景がある。建築を志した頃のことである。私たちの母校の校舎もコンクリート打ち放し仕上げだった。過去形なのは、外壁の劣化が進んでしまったために、在学中に外壁にウレタン吹き付け塗装が施されてしまったからだ。それまで20年強の月日をその表面に刻みこみ年月の積み重ねが深い味わいになっていた壮年の母に、不釣り合いな真っ白な白粉を塗りたくられたような衝撃を受けたものだ(ちなみに内部は打ち放しのまま風合いが保たれている)。また、子供の頃に住んでいたコンクリート造の団地の屋根の遮熱性の悪さも記憶の奥底から沸々と湧いているのかもしれない。
そういう主観的な衝撃と客観的な性能のデメリットが綯い交ぜとなって、コンクリートに対する忌避感が醸成されてきたに違いない。

だから僕は、少なくとも外部に露出する形ではコンクリートを使いたくない、と考えている。

2007年5月15日火曜日

Mt. Fuji



中央自動車道にて。
Ricoh GX-100
digital controlled
2007.04.30

2007年5月2日水曜日

letters starts

設計事務所としてのライフアンドシェルター社の公式ブログとは別に、
個人のブログを始めることにしました。

どこまでオープンにするか分かりませんが
とりあえずは個人的なつながりのある人が見てくれればいいと思っています。